先日、ようやく活版印刷工房の見学と体験に行く事ができました。 現地では、未だ現役で働く活版印刷機に感動したり、昨今の活版印刷のノウハウ等を学んだりしつつ、手動式印刷機で４月のカードカレンダーを印刷しました。刷り色は、春の力強さをイメージし深い緑色のインクを選びました。 ベースの版組みは、工房の方がすでに組んで下さっているので、我々は「APRIL」の文字とフリー部分に好みの文字を組みました。しかし、たった数文字でも小さな活字を組んでいくのは結構大変な事で、昔はこれで本を丸々１冊仕上げていたのですから、その途方もない労力を思うと古書への有難みが一層増しました。 現在では、デジタル作成したエンボスプレート版が主流のようですが、工房には沢山の活字もあり見ているだけで心が浮き立ちます。 最後は機械式の印刷機も動かして頂き、活版印刷を心ゆくまで満喫出来た一日となりました。